【学位授与の方針】
学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。所定の単位を修得するとともに修士論文を提出した者に対して修了判定を行い,工学系研究科教務委員会及び教授会の議を経て,学長が修了を認定し,学位を授与する。
1. 電気電子技術者としての幅広い素養
電気電子工学分野の次世代技術を開拓しうる豊かな創造力や企画力を身につけるとともに,電気電子技術者として身につけておくべき幅広い素養を修得している。
2. 電気電子技術者として不可欠な専門的素養
電気電子技術者として社会に貢献するために基盤となる専門的素養を身につけている。
3. 電気電子技術者としての高度な専門的知識と実践力
学部で学んだ電気電子工学分野の知識を基礎とし,より高度な専門的知識を修得するとともに,電気電子工学分野において社会に貢献できる技術者としての精緻な知識と実践力を身につけている。
4. 電気電子技術者としての課題発見・解決能力
電気電子工学分野における先端研究の一翼を担い,電気電子技術者として不可欠な課題を発見する能力ならびにそれらを解決する能力を身につけている。
※平成23年3月 9日 工学系研究科教授会承認
平成24年2月15日 工学系研究科教授会改正
平成27年3月 6日 工学系研究科教授会改正
【教育課程編成・実施の方針】
教育方針を具現化するために,以下の方針の下に教育課程を編成し,教育を実施する。
1. 教育課程の編成
(1) 学位授与の方針1を修得するために,研究科間共通科目を配置する。
研究科共通科目として,「学術英語特論」,「職業倫理特論」,「ビジネスマネージメント特論」,「数値計算法特論」,「産学連携特論」,「情報セキュリティ特論」,「人権教育特論」,「プレゼンテーション英語特論」を開講する。
(2) 学位授与の方針2を修得するために,本専攻の基礎教育科目を配置する。
本専攻基礎教育科目として,「電気電子工学特論」,「応用電気電子工学特論」を開講する。
(3) 学位授与の方針3を修得するために,本専攻の専門教育科目を配置する。
学位授与の方針3を修得するための本専攻専門教育科目として,「電気電子実務者教育特論」,「超短波光利用科学技術工学特論」,「計算論的知能工学特論」,「グラフィカル・ユーザ・インターフェース特論」,「適応システム特論」,「プロセスプラズマ工学特論」,「応用プラズマ理工学特論」,「パルスパワー工学特論」,「シンクロトロン光応用工学特論」,「物質情報エレクトロニクス特論」,「光量子エレクトロニクス特論」,「集積回路プロセス工学特論」,「高周波回路設計特論」,「マイクロ波集積回路特論」,「電子情報システム設計特論」,「システムLSI回路設計特論」,「情報通信ネットワーク特論」,「脳型情報処理特論」,「電気電子工学修士実験」を開講する。
(4) 学位授与の方針4を修得するために,本専攻の専門教育科目を配置する。
学位授与の方針4を修得するための本専攻専門教育科目として,「電気電子工学特別演習A」,「電気電子工学特別演習B」,「電気電子工学特別演習C」,「電気電子工学特別セミナー」を開講する。
2. 教育の実施体制
(1) 履修指導および研究指導は,主指導教員1名および副指導教員1名以上によって行う。
(2) 授業科目の教育内容ごとに,その分野の授業を行うのに適した専門性を有する担当教員を配置する。
3. 教育・指導の方法
(1) 各学生に対し,1年次より主指導教員1名および副指導教員1名以上を配置し,きめ細かな履修指導を行う。
(2) 指導教員が,研究課題の設定,研究の進め方,論文のまとめ方などについて指導する。
(3) 研究室単位などで「中間発表会」などを開催し,プレゼンテーション技術の指導を行う。
(4) 学会,研究集会などへの参加機会を積極的に提供する。
(5) 修士論文作成を指導し,修士論文を提出させる。
(6) 修士論文の作成とともに,論文概要および英文概要を作成させる。
4. 成績の評価
(1) 各授業科目の学修内容,到達目標,成績評価の方法・基準を学習要項(シラバス)等により学生に周知し,それに則した成績評価を行う。
(2) 修士論文と修士論文発表会での発表に対して,審査教員は以下に示す評価項目に基づき総合的に評価する。
① 課題探求能力:与えられた大きな課題に対して,具体的な研究課題を自ら研究を進める過程で発見できたか。
② 研究遂行能力:実験やシミュレーションなどを通して問題解決に必要なデータを得ることができたか。得られたデータの持つ意味が理解できたか。データから帰納的な論理に基づき,結論を導き出すことができたか。
③ デザイン能力:問題解決のための手順を組み立てることができたか。そのために,測定装置や設備,ソフトウェアの環境の限界などの考慮もなされているか。
④ 学修:研究過程において十分な学修および検討がなされているか。
⑤ 論文作成能力;修士論文を作成できたか。
⑥ プレゼンテーション能力:修士論文発表会で発表し,質疑応答に的確に答えられたか。
※平成23年3月 9日 工学系研究科教授会承認
平成24年2月15日 工学系研究科教授会改正
平成26年3月 7日 工学系研究科教授会改正
平成27年3月 6日 工学系研究科教授会改正
平成28年1月13日 工学系研究科教授会改正